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執筆者の写真益子晃人

屋根にマナブ

更新日:11月25日

先日、屋根の修理現調へ行ってきました。


屋根足場 ムカデ

瓦の一部に脱落があったようなので、私ができる処置を超えていそうなので、職人さんと同行です。


収納性のよい3連梯子を伸ばし、梯子が屋根先の雨どいに当たる部分の自作の養生を施して状況確認をします。

(肝心の写真はない…)

一連の流れは流石に職人さん!

現場をきれいに安全に進めようとしてくだっていることは、私たち請け負わせてもらっている立場からも安心です。


私がやっていることは、上がり降りがだいたい一回で済んでしまい養生の上を通過することがないことがほとんど。

養生をしてもまるで意味がないし、返って危険が増すのですることが稀です。


梯子

自作でなくとも梯子用のアタッチメントのようなものもあって、私自身も購入検討をしたりしてましたが、結局必要性が感じられず未だ手元にはありません。


とってもよい商品だけど、これを取り付けるたまに持ってあがり、取り外したものを下ろすためにまたあがる…

安全と養生のために商品だけど、一回しか上がらなかったら意味がない。

取り付けるため、取り外すための2回は、どうしても養生はない状態で上がり降りしなければならないんですよねぇ…


なんとも歯痒い。


どちらかと言へば、こっちの方が安全のためにはほしいなぁ

段差調整

梯子をまっすぐ安全に立てることって簡単なようで、意外とコツがいります。


目安の角度75度で、どこに立てる⁈


立てられる?


屋根の高さとその場所の広さ

その場所の高低差も考慮して進めなければなりません。

その場所が平でないことも意外とあります。


多少であれば掘ってみたりしますが、大きいときは断念して、別の場所を探します。

毎日梯子を使う訳ではないので、これもまた


職人さんや私たち作業者は、作業のその前にこんなことを考えたりしているものです。



この日は、状況の確認と応急処置対応しか出来ないため、先に降りていたときの写真が1枚目のものです。



職人さんも降りてきて、これからの作業方法や段取りの確認をしていると…


「作った“ムカデ”もってきたのでモノや道具の落下のないようにしますね」と。


“ム、ムカデ⁈”


むかで

目の前にしているので、察しはつきましたが30年近くこの仕事をしているのにこの道具の名前を知りませんでした!!(汗)


屋根って、

雨水が流れていくように出来てあるので、意外となんでも落ちて行くんですよね〜


ビスとか鉛筆とか落としたことがあります…

軽くても何気に危険です!


屋根作業

(再掲)

よく瓦屋さんの車に載っているのは、昔から知っていたけど、そういえば名前を知らなかった〜


通常の平らな屋根なら、これでなくともよいけれど、軽さとしなやかさを考えるとこれが使いやすいと。


瓦屋根は通常4寸勾配以上です。 

6寸勾配で、なんとか足場はなくとも工事可能。

7寸あったら、絶対に屋根足場が必須!!


金属製の足場がかかっている現場は、そんな基準で出来ています。


でも、これは屋根にたかって(現場用語⁈)上がっていられるかどうかの基準。

ひとつ一つの作業は、別なものです。


その作業性や自分以外の安全を考慮すると、勾配にかかわらずこういった“ムカデ”必要になります。


時に足場に、


時には道具置き場にもなります。



今ではなかなか見なくなりましたが、日本家屋や神社仏閣にある急勾配の反り屋根。


反り屋根

(写真は地元にあるお寺)


屋根屋さんたちはこんなところでも作業をします!

勾配はもちろんですが、反りに合わせて取り付け出来ないと、足場にも置き場にもなりません。


“ムカデ”は、その状況に合わせることのできる作業床ということですね。



恥ずかしながら、建築に携わって29年にもなるのですが、まだまだ知らないことがたくさんありますねー


日々精進。


日々成長。


年齢以上にたくさん積み重ねていけるようになるといいですね。


1/365を過ごす一日よりも


1/1×365を過ごせる一日になりたい。



身の回りで、自分に関わって頂ける皆様に改めて感謝です。



今週も最後までお読み頂きありがとうございます。


私たち那須住宅は栃木県大田原市、那須塩原市、那須町を中心に高気密・高断熱住宅を自然素材を使って新築・リフォーム・リノベーションの設計、施工を行っています。


耐震等級3(許容応力度計算)・UA値0.3・C値0.3・自然素材でつくる工務店です。

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