炎。
- 益子晃人

- 9月8日
- 読了時間: 5分
更新日:9月11日
9月も早くも二週目。
まだまだ暑さも厳しく、そんなときにと思うかもしれませんが。。。
前回、“水”のことを書いてみたので
今日は火のことです。
火は火でも“炎”です。
ウィキペディアではー
穂のような、火と熱を発している部分を指す。語源は火の穂(ほのほ)から由来していると言われている。
そんな炎ですが、人類やあらゆる生命が地球の中で水と共に変遷し今に至っています。 人が他の動物や生き物と違う決定的な違いが火を使いコントロールする術を身につけたことにあります。
あまりに大きすぎる火。 山火事や爆発的火災は、いくら人間であっても簡単には扱うことが出来なくなります。 自分たちの生きるための火力が人に扱える大きさなのかもしれません。
(今年は、大船渡でも大きな山火事が起こり、1か月以上燃え続けました)
原因は人為的な事も伝えられているようですが、自然現象というに近く自然の猛威には人は無力でもあるのです。
それでも、人は火を使うことで人間らしく発展を遂げているのです。
人はその炎をあかりとし、調理をし、時に猛獣からの防御として使ってきました。
寒い日には、暖房としても使う欠かせないものとなったのです。
調べてみると、歴史で習ったネアンデルタール人(旧人)の頃から火と共に暮らしていることが判っているみたいです。

そうなってくると、日本人とか何人とかいうよりも人類として炎は、共にあったものだったのです!

2025年。
火は、ボタンひとつでつけられます。
なんだったら、
火がなくとも調理が出来たりする世の中となりました。
日常で車や電車を使うように便利なものが悪い訳ではなく
便利なものに頼り切ってしまうと、人としてのバランスを欠いてしまうのではないかと思っているのです。
“水”と“炎”という自然の様を
人は上手に使い暮らしてきたのです。
都会の喧騒を離れ、自然に触れることで何かを思い出したりすることもできます。
人という自然な物体が、科学製品の中に居続けること自体、本来あるべき姿ではないのだと思うのです。
心地のよい場所って、自然や自然の素材でできたものの中なはずです!
だからといって、
山の中にぽつんとは暮らせません。 ふつうの人たちには、ハードルが高すぎます。
だから、お家の中に自然を採り入れ
時間も年月も永く暮らすその場所をここちよい場所へとなるようにつくるのです。 浴室にはバスタブを設け、水(お湯)に浸かり
もうひとつの無垢の自然である炎を暮らしに採り入れるのです。

ガスコンロも確かに炎でもありますが、
加減を見ることが主になってしまい、実質として見る機会はないに等しいもの。

ろうそくの灯りでもいいと思います。
建築の従事者の立場からいうと、 薪ストーブやペレットストーブもよいですよねー♪

(ストーブ屋さんの使い方実演中)
暖房なので、冬場しか使うことがありません。 それでも、バイオマス燃料として地域燃料として里山の資源として大切なものとなります。
昭和の初期なら日常としてありそうですが
現代の生活に炎や火を採り入れることって実はちょっとめんどうだったりします。 ろうそくの炎だって、
その時間をあえてつくらなければ、見ることはありません。
薪ストーブだって、基本的に薪割りをしなければ炎を見ることはできません。
判りやすくいうと、
自然と共に暮らすことって、ちょっと手がかかります。
そのちょっとの手をかけなくとも出来ることが世の中の大半です。
コスパや今やタイパといわれる時代でもあります。
でも、そこに注力しすぎるときっとどこかでバランスを崩します。
バランスを崩してしまい
その立て直しに時間を割く(リハビリ??)のであれば、
初めから他人の目を気にすることなく自分らしい時間の使い方をするべきだと思います
便利なものって機械で出来ていませんか? 便利なものって機械で作られていませんか? 便利なものって熱が発生していると思うのです。
その便利なもののひとつだけでも
使う時間を減らしたりするだけで、別な何かを見つけられると思うのです。 余分な熱源を減らせると思うのです。
時間を短縮することに価値を見出すのではなく
そのちょっとした時間をあえてつくることで、自身のココロが豊かになっていくのです♪
その時間が地球の熱を冷ませたら。。。
必要な熱と不要な熱いろいろありますが。
便利な世の中って、もしかしたら生産過剰(ムダ??)ともいえるかもですよね(汗)
なかなか歯痒い問題です。
ちなみに、
時短やタイパって本当に自分のためですか? 誰かに合わせるためのものだったりしませんか?
時々でもいいと思います
忘れない頃のタイミングで日常のヒトトキに、“あえて”時間をかけてみませんか??
愉しんでみませんか~
それが自然とのふれあいの時間になっていたらうれしいです♪ アウトドアに出かけなくても自然にふれることは出来るのです!!
炎の揺らぎや川のせせらぎ
木漏れ日に風、人の心拍に“1/fのゆらぎ”という自然界に存在する予測不能のリズムがあるのです。
この一定ではない何にも同調しないここちよいズレに安心感や癒しを感じるのです。
この1/fを採り入れることが自然と共に暮らすために大切なのかもしれません。
無垢木の板を使うのは、その肌触りや調湿の効果もありますが、見た目にも一定ではない木目の違いという唯一無二の材に価値があるのかもしれませんね

そんな
なかなか出来そうで出来ない炎のある時間を10月にもつくりたいと思っています~っ!! 先輩工務店でもある埼玉の盟章建設さんを見習いまして、焚火の会をやります♪
(そういう意味では、先月は研修参加ということにもなっておりました。) その時は、ぜひぜひ炎分補給に遊びに来てくださいませ~
今週も最後まで読んで下さりありがとうございます♪
私たち那須住宅は栃木県大田原市、那須塩原市、那須町を中心に高気密高断熱住宅を自然素材を使って新築・リフォーム・リノベーションの設計、施工を行っています。
耐震等級3(許容応力度計算)・UA値0.3・C値0.3・自然素材でつくる工務店です。






コメント