今年も那須抖擻行が無事開催の運びとなり、
お天気にも恵まれ参加者皆さん満行となりました♪
今年もスタッフとして一緒に参加させて頂きました。
私も初めは読めなかったし、書けなかったですが、“抖擻”(とそう)と読みます。
いわゆる仏語ですが、
調べてみると、衣食住に対する欲望をはらいのけ心身を清浄にすること。
また、その修行
雑念をはらって心をひとつに集める。
と、あります。
心を無にすることは、なかなかできないのですが、私語を話すことなくひたすらに自然と向き合うことをします。
一日山中を歩き、祈り、すべてを受け入れる。
口に出せる言葉は、『うけたもう』の一言のみなのです。
今年は、二日前まで雨予報の下り気味の予報でしたが、前日になり急に回復!
強風でもなく、厳しい日差しもなく過去になかったと思えるほどの好天に恵まれました♪
近々、富士山での遭難事故も取り沙汰されていますが、昨年は那須でも複数の遭難事故が起きてしまっています。
自然は偉大で、みな平等に受け入れてくれますが、時に容赦なく牙をむきます。
数日前の悪天候も山の経験者として、那須を知るものとして、安全に歩けるのならどんな天候でも受け入れるつもりでいました!
どんな天候も山のその日の表情です。
多少の雨もいっしょに濡れれば、より一体感を感じることができるかなと。
そんな密かな企みもどこ吹く風。
当日の朝は、青空さえ見えています!
それでも前日まで降った雨が、おひさまの光と熱で水蒸気の雲となりどんどん上がってきます。
南斜面は特に陽が当たるので一時的に雲の中になりました!
(言葉には出せなかったのですが、これを感じてほしいなと思っていました)
雨が、温められて水蒸気となりまた雲となる。
そのあまりが、大地を潤し地中に沁み込み里の暮らしを育みます。
日本人は、元来農耕民族です。
自然と共に暮らしています。
自然を上手に活かす知恵を持っています。
自然をきちんと恐れていました。
日頃から、自然の恵みに感謝して
その地、その場所の山神様を祀り祈っていたのだと思うのです。
“祈り”とかいうと宗教っぽく聞こえてしまいますが、私自信家族共々無宗教だったりします。
お仕事柄、神社さんへ行ったり神主さんとお会いする機会はありますが、どちらでもなくそれ以外でもなかったりします。
両親のことを考えると、お寺さんならどこ⁈
とか、神様なのとかいろいろと考えなきゃいけないこともありますねー
話がそれてしまいましたが…
山に祈りを捧げるといっても宗教ごとではなく、日頃から自然に生かされていることを知り、感謝を忘れないことが大切なのです。
そんな山に
自然に感謝を伝えながら、
自然災害等でお亡くなりになった方々への鎮魂のお祈りをさせて頂くのです。
それが、この地で生かされている人々の在るべき姿なのかなと思っています。
私自身、地域の自然を木材を使わせて頂くお仕事をしています。
仕事を抜いても山や川や海
自然と向き合う時間をたくさん頂いています。
なので、
私にとっては、ライフワークとも言える年に一度の修行です。
今年もたくさんの参加を頂いておりますが、大半は首都圏からの参加だったりします。
都会は自然が少ない⁈から
田舎では毎日のように見ている山だから、日常の景色と化してる⁇
自分の足元ともいえる地域の自然をどっぷり感じてほしいですね!
地元の皆様〜
ぜひぜひ来年は、いっしょに歩きましょう♪
個人的に今からでも参加希望のご相談申し受けますー
(実際の受付は来年ですが。)
【個人的課題】
全身でその場その場の風な空気をたくさん取り入れてみること。
鼻から吸う!
先日、快眠のために鼻から空気を取り込んであげることは、脳の中心部を空冷的に冷やすことが出来るときいたので、それに習って脳のより近くで感じてみました!
北風に乗ってくる風は、雨に冷やされた岩肌や木々の合間を這いあがり心地よく沁み渡ります。
雲の中では、文字通り潤います〜
ちょっと蒸し暑気味でしたが。
そして、終了後の直会的感じたことを話す会
参加者それぞれが思ったこと、感じたことなど思ったがままに話していきます。
それぞれのバックボーンも垣間見れ、感心したり同意してみたり、とても貴重な時間でもあります。
どなたかが言われてましたが、
どこを歩くのか決める。その一歩を決め進んでいくのは自分なのだから、たとえ転んでも自分事。だれのせいでもありません。
自分で決めたのなら、受け入れるのです!!
『うけたもう』なのです。
それと、
“祈り”は
お願いではなく自身と向き合うもの。
だと思っております!
今年も貴重な時間を皆さんと過ごさせて頂き、ほんとうにありがとうございました!
もう一度書いておきますが
地元のみなさまー!
1915mの標高はありますが、自分の足元でもある山神様に感謝を伝えに行きましょう♪
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