断熱工事。
- 益子晃人
- 8月25日
- 読了時間: 4分
更新日:9月11日
先日、現場へ向かう広くはない道を進んでいると、前方からも車が来たのです。
以前にもすれ違うことは出来ていたので、端に寄せてみたのですが、対向車は後退しそう。
こちらは工事車両でもあるので、すかさず合図をして下がります!
ミラーを確認しながら、少しずつ下がっていたのですが…
やらかしてしまいました〜!

脱輪です(泣)
空荷に近いので、持ち上げようとしてみたもののひとりではやっぱりダメでした。
現場までもあと数100メートルなので、直ぐに切り離して木材を取りに行きます。
側溝に角材と板材を入れ、引っ張っるとー

すんなり脱出できました〜♪
ちょっと動揺しながらも現場へ到着!
断熱工事が始まります。
弊社の天井の断熱は屋根断熱としています!
長らく天井断熱を採用していたのですが、屋根で水平構面をとると、通気と防水。気密と断熱の取り合いに無理がなくなります。
雲筋交と呼ばれる、屋根裏の筋交も必要がなくなるので、法令遵守のためにも現場作業のためにもいろいろスッキリできるのです♪
今回はユニットバスの施工が先行されるので、そのあたりから納めていきます。


屋根の下地材に120mm材が多く使われているので、同じ厚みの120mmの高性能グラスウールを充填しその下へ180mmの高性能グラスウールをさらに入れていきます。
そう、弊社の屋根断熱は300mmの断熱材が充填されるのです。
そこへ気密シートが施工されていきます。
とても、細やかな作業が必要とされる
工事になります。
気密も断熱も意味があるから、正しく施工していくのです。
そんな中ではありますが、先日某◯◯ホームのお宅へエアコンの交換工事と専用電源工事へ伺う機会がありました。
暑い日でもありますが、意を決して屋根裏へ!
現調へ来た時にUB上部に、
・・・一応気密シートが施工してあったので、気密工事がしてある。 見栄えはともかく、一応気密をちゃんと考えてる会社なのかなとの認識でした。

屋根裏へあがると!
なんてことでしょう〜
点検口のまわりに断熱材はなく…
散々な状況。
コンセントを取り付ける付近には、きちんと天井にも壁にも気密シートが施工されています!


が、
しかし…
壁部分には何もない。
断熱材で通気止めをしたようなところもあれば、写真のようになにもないところもある。
悲しくて状況です。
交換したエアコンの型式は2010年
築15年になると思われます。
気密用のコンセントボックスもきちんと施工されているので、やりたいことは判るけど…
ほんとうに絵に描いたような
“なんちゃって”な高気密高断熱住宅かもしれません。
本来なら、中途半端につくると結露やカビなどいろいろな弊害が出てしまうものですが、その弊害すら発生しないただの木造住宅なのかもしれません。
今回は私は調査に伺った訳ではなく、電気工事のお手伝いとして拝見しました。
このメーカーさんがどうとかではなく、お施主様を無駄に不安を煽りたい訳でもありません。
高気密高断熱住宅という言葉も普通に言われていたこの時代にこういった施工をしていたという事実に驚きを隠せません。
たしかにローコスト系のメーカーさんでもあったので、こういった会社さんたちと同等に比べられていたのか…
そう思うと、なんだか悲しくもなります。
見えない部分をどう施工するのか?
隠れてしまう部分に大切な要素が実はたくさんあるのです。
目に見えない安全と安心をカタチとして実現させることが私たちの使命でもあります!
進行中の那須の現場も
『“無い”をつくること』をしています。
無いをつくるために、有るものを積み重ねていくのです。
現場を責任を持って預かること。
身をもって実感させられます!
那須住宅や私自身“益子”を信じて下さる皆様には責任を持ってお渡しできるように日々自己研鑽して行くのみでもあります。
現場も着々と進行しておりますが、サッシを仕様も一部変更がありHEAT20 G3相当となり、Q値もほぼ1となりそうな感じです。
この年末には暖かなお家になりそうです♪
来月には構造見学会も出来そうです!
追ってご案内させていただきますが、ぜひぜひ一度見に来て確かめてみてほしいですね♪
今週も最後まで読んで下さりありがとうございます♪
私たち那須住宅は栃木県大田原市、那須塩原市、那須町を中心に高気密高断熱住宅を自然素材を使って新築・リフォーム・リノベーションの設計、施工を行っています。
耐震等級3(許容応力度計算)・UA値0.3・C値0.3・自然素材でつくる工務店です。
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