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“講”って何って思う人も多いと思います。


以前、行った秩父の三峰神社にもその石碑ありました!

大田原から定期的に来ていたであろう三峰講の灯籠です。

本殿のいちばん近いところに設置してあります。


そして、地元大田原神社にも三峰神社の分社があったりします。

改めて、講を調べると…

江戸時代には、霊験あらたかな社寺や霊場に参詣し、あるいはその維持のために奉加寄進を行うことを目的とする「講」という団体が、多く組織された。

と、ありました。


江戸の頃から山岳信仰の富士講などがあるように人々は雨や自然の恩恵に祈りを捧げていたように思います。

山そのもの、または社寺へ参詣していました。


私も数年前から、地元の山である“那須の山々”で祈る機会を頂いています。


私にとっては、宗教でもなんでもなく自然の恩恵に接し、自然の有り難さを体感しています。

地元の木を使う仕事をし、地元の川や山で大切な時間を過ごさせてもらっています。


そんな命の源でもある山に感謝の気持ちを表す機会として、那須抖擻の会に参加させて頂きスタッフとしてもお手伝いしています。


そんなスタッフを中心に山田先達が修行をしていた出羽三山の羽黒山にある“大聖坊(宿坊)”へ那須講としてお伺いしてきました。


こちらで3日をかけ、羽黒山、月山、湯殿山を御参りさせて頂きました。


初日は、午後から羽黒山へ

2400段といわれる石段を上っていきます。

1400年と云われる歴史と代々受け継がれてきた山への思いと感謝の祈りを身体で感じることができます。

夏の間だけという太々神楽を拝見する機会も頂きました。

女性が鈴を持って舞うものは何度も見て来ましたが、今回は刀をさした男性が扇で舞う神楽を初めて拝見させて頂きました。


通常、神社さんでは玉串をあげて終わるのですが、今回は本殿の奥の間へあげて頂き、畳へ頭をつける低頭の状態でお清めを頂くような儀式も初めて体験しました!

お寺さんで護摩をあげて頂くことも特別感がありましたか、神社さんでの初めての体験もありさらに身が引き締まりました。


二日目は、月山神社本宮(山頂)へ

鶴岡市内は晴予報だったので、なにも考えずに八合目駐車場は向かいます。

途中からガスに突入!

雨です…

まー『うけたもう!!』

海に近く、雪深いこの地は森林限界も低く草原のような山中を歩きつづけます。


羽黒山同様その道のりは、人の手が入った登山道なのです。

石畳ともいうべく、急登部分以外は石が敷き詰められ、一部が木道となっています。

自然を出来るだけ守るために作られたその道は、いつ誰が作ったのか?果てしない人々のご苦労が今も続いていることが容易にわかります。

本宮もお清めいただかなければ、その地へ入ることも許されません。

そして、通常は立ち入ることの出来ない場所でのお祈りもさせて頂くことができました。

そこは、本宮の更に奥にある東日本大震災の経塚です。

各地より集められた一万巻以上の経典がここにあるそうです。

駐車場へ戻る頃には、雨もあがり眼下に庄内平野と日本海をみることができました。

一日雨と共に自然と向き合いお祈りをあげさせて頂いたご褒美ですねー

そして、この後は大先達の星野先達と奥様とのお食事会がありました!


そのレストランに向かう道中には、大きな虹が出てその日をお祝いしてくれました♪

普段から美味しいお食事を下さる奥様が、こんな風に修行や講中の方々と食事を共にすることはなかったそうです。

普段から美味しい食事を出してくださっているのですから、こういう機会がなかったこともすぐにわかりますし、そんな機会をつくることのできる山田博先達のお人柄の賜物なのだと、皆さんの笑顔からすぐに伝わってきます。


地のものを使った美味しいイタリアンでした♪


三日目は、湯殿山へ参拝です。

予報どおりの雨模様…

すべてを受け入れいってきます!


歩いて30分ほどで本宮へ

その本宮もそこは神域。

社殿を設けない自然そのものの御神体を裸足で参拝させて頂きます。


そこは、那須の御宝前(湯殿山)そのものでした!

話には聞いていましたが、何も調べずにきた出羽三山でしたので、形は異なるものの温泉の湧き出る岩肌は同じもの。


江戸の頃から那須を出羽三山に見立てて、地域の山神様として祈り続けていたことがわかります!

地域の身近な自然の恩恵が人々の暮らしをつくる。


山を祈り守り続けることが地域に暮らすものとして出来ることなのかもしれない。

自然の雄大さ大きさを知り、自然に解放されるような登山も素敵な山行です。

単純にピークを踏むようなものよりは、自分があるべき姿を感じるような時間にしてほしい。

 

そんなことを最終日の湯殿山にて感じることができました!




地域の山神様でもある那須の山々。

温暖化、沸騰化と人による自然の変化変容が止まりません。

それでも出来ることを出来る人だけでも進めていく。

その思い。

その小さな思いが山々を流れる小さな流れのように集まり、いつか強固なものさえも崩すことのできるように…



水のように自由に変化し、力強く生きて行かねばと思う時となりました。


今回の那須講を共にして下さった皆様、長い道中、私(ドライバー)に命を預けて下さった那須チームの皆様、貴重で楽しい時間を下さりありがとうございました。


この3日分のお仕事をなんとかやりくりし、このブログも本日となってしまいました。


それでも充分に余ありほどの貴重な時間でした。

私にとっても変化の時、そんなタイミングなのかもしれませんねー

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