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うけたもう。

執筆者の写真: 益子晃人益子晃人

4回目の「うけたもう」

コロナ渦で一年オンラインイベントになったので、実質3回目の参加。

微力ながらスタッフとして準備もお手伝いしつつ、今年も参加させて頂きました!




『那須抖擻行』


そもそも「抖擻」ってなに??

っていう話からなのですが…

私も参加するまでよくわかっていませんでした。


googleで検索すると

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デジタル大辞泉 「抖擻」の意味・読み・例文・類語

衣食住に対する欲望をはらいのけ、身心を清浄にすること。 また、その修行。 とすう。 2 雑念をはらって心を一つに集めること。

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こんな風に出てきます。


初めて参加したときは、

修行ですから、私語は一切慎むこと! なにがあっても『うけたもう』の言葉しか発せず。 ただひたすら、山と向き合い無になること。 簡単にいうとこんな感じの山伏修行です。

普段から登山をしていることもあり、気になるイベントでもありました。

そこへ参加(主催)していたのが、高校の先輩であり地元企業の先輩社長でもありました。

お声がけ下さったこともありますが、

何よりも、地元の山を知り、体験すること。

日々の生活が山の恵みを通してあること。

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↓↓↓ちなみに、参加案内にはこんなことが記載されていました。


那須連山はその昔、山岳信仰の山でした。

地元の資料を紐解くと、昔は山伏の歩くルートがいくつもあったようです。今も南月山の名があることからも、出羽三山に繋がる歴史がうかがえます。

ずっと昔から私たちの里の生活は、山から水や薪、山菜、鹿、イノシシなど、生きるための恵みをたくさんいただいてきました。山が枯れたら水が出なくなって里は枯れてしまいます。

そんな山への感謝の気持ちが、おのずと祈りとなっていったといいます。

私たちは5年前から山形県出羽三山の羽黒山伏最高位の松聖である星野文紘(山伏名:尚文)先達をお招きして、那須の山を一緒に歩き、祈りの勤行をし、里に降りてから山についてのお話を聞くイベントを開催しています。

――――――――――――――――――――――


自然は、おおきなものです。 日常生活では、一見触れることのない世界のように思われるかもしれませんが、

人が生きていくためのほとんどが自然から出来ています。

特に“水”は他に換えようのないもので地球そのものです。

身体の60~70%も水なのです。

豊かな森と豊かな海。

それを繋ぐ川。


自然と人と暮らしのつながり、日々の思っていることを体現する一日。

勝手に社内行事のような気持ちで参加させてもらっています。


一日体験のような修行なので、本格的な白装束ではありませんが、さらしを頭に巻く”宝冠”と首には、結界となり身を清めるとされる“シメ”をかけるという出で立ちです。

今年の抖擻はなにをいってもお天気!

(この時点で無になれてませんね...) 昨年は、暴風で途中撤退。 満行とはなりませんでした。

今年は、集合時点ではガス、真っ白! (それはそれで個人的に無になれそうで楽しみだったけど。) 出発地点に着く頃には、下には雲海が広がっていました! まさに最高のお天気♪ 雲海と谷間に上がるサーマル

気持ちのよい風と共にいろんな景色をみせてくれました!








あまりのコンディションのよさに、山と対峙出来たかは「・・・。」

なところもありますが。

頭はともかく、身体だけは『うけたもう』 道中何度も大きく手を広げて、那須を身体いっぱいに感じることが出来きました!!

人が人間らしく生きることに必要なことは、自然に逆らわず、その恵みに感謝し、難しく考えないこと。 普段は出来ないことがほとんどですが、この日ばかりは貴重な一日となります。



大好きな一滴、ひとしずく。


このひとしずくは、

この後蒸発して“雲”になってしまうかもしれないし、

落ちて、土に浸み込み川となり、また自分の元に来てくれるかもしれない。

自身の一部になるかもしれない。 そう思うと、儚いひとしずくでも愛おしくなります。

前日が悪天候だったようですが

よいお天気の中、水分たっぷりの那須でした。


参加者のそれぞれの思い、

道中の苦行... それでも欠けることなく、けがもなく全員が満行出来たこと。

暑さ用の予備給水や補給食、ロープの出番もなく済んだこと。

スタッフとしてもうれしい一日となりました。


今年も貴重な一日をありがとうございました。

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